カーリースとは、月々の定額料金で好きな車に乗れるサービスです。希望する車種や利用期間を選べるため、ライフスタイルの変化に合わせて車を自由に乗り換えられます。
カーリースはもともと法人向けサービスとして始まりましたが、現在は個人向けカーリースも注目されています。日本自動車リース協会連合会によれば、日本では昭和39年(1964年)に高度成長期の企業ニーズを背景に導入され、40年代にリース会社が続々誕生、業界団体も整備され普及してきました。
所有から利用へという発想を早くから体現したサービスで、車両管理や資金負担を平準化できる便利さから、今も利用が広がる成長サービスです。
個人向けカーリースが拡大する一方で、「どのカーリース会社を選べばよいのかわからない」と迷う方も多いでしょう。
そこで、編集部では独自の選定基準に基づいてカーリース会社をピックアップし、徹底的に比較しました。また、カーリースを利用する際のメリットやデメリット、会社選びのポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
カーリースとは、月々定額で好きな車に乗れるサービス

「カーリース」とは、月々定額で好きな車に乗れるサービスのこと。リース期間や走行距離など、あなたに合ったプランを選べるのが魅力です。
通常、車の購入時にかかる頭金のような初期費用は、カーリースではかかりません。車検代やメンテナンス費用なども月額料金に含まれている場合が多いため、維持費の心配が少なくなります。さらに、リース契約が満了した際に、その車をそのままもらえるプランを提供しているリース会社もあります。
リース契約には審査が必要ですが、オンライン完結型のリース会社も増えつつあります。カーリースは、手続きが簡単で、好きな車に気軽に乗りたい人におすすめのサービスといえます。
目的別 カーリース会社の選び方

カーリースと言っても、まずはどんな車種が自分に向いているのか、どんなプランが合っているのか分からないですよね。そこで、自分の生活スタイルや乗る人数・荷物量を基準にし、「自分に向いている車種」「料金プラン」「契約期間」から選ぶ方法を考えていきたいと思います。
乗りたい車種・扱っている車種の多さで選ぶ
カーリース会社を選ぶときは、料金や契約条件だけでなく「どんな車に乗りたいか」も重要なポイントです。
会社ごとに取り扱っているメーカーや車種の数、得意ジャンルが異なるため、ライフスタイルに合わせて選ぶことで満足度が大きく変わります。
ここでは、ライフスタイル別に「単身者・アウトドア派」と「ファミリー・街乗り派」の2タイプに分けて、おすすめの車種とカーリース会社の選び方を解説します。
単身者・アウトドア派におすすめのカーリース会社と車種選び
通勤や街乗りをメインにしつつ、休日はアウトドアやドライブを楽しみたい方には、SUVや軽SUV、コンパクトカーを多く扱うカーリース会社がおすすめです。
「クルカ」や「SOMPOで乗ーる」などは、スズキ・ダイハツ・トヨタといった国産メーカーのSUV・軽クロスオーバーの取り扱いが豊富。
ジムニー、タフト、ヤリスクロスといったモデルは、燃費と走破性のバランスが良く、一人暮らしでも“所有感”を楽しめる車として人気です。
短期間のリースプランや、契約満了後に車がもらえるプランを選べる会社もあり、「まずは気軽に乗ってみたい」という方にも向いています。

山道はもちろん走破性の高さを感じたいならSUVです。キャンプ用品やスノーボードなどアウトドア用品を積み込める大容量のカーゴスペースも魅力的。
また、コンパクトカーでもEVやハイブリッドモデルが出たことで、坂道も駆動アシストで難なく走れておすすめです。
ファミリー・街乗り派におすすめのカーリース会社と車種選び
家族での移動や日常の買い物、子どもの送り迎えなど、実用性を重視する方には、ミニバンやコンパクトファミリーカーを中心に選ぶのがおすすめです。
「カーリースカルモくん」や「KINTO」では、トヨタ・ホンダ・日産などの人気のミニバン(シエンタ、フリード、セレナなど)を豊富に取り扱っています。
スライドドア付きや広めの荷室、安全装備が充実している車種を選べば、子育て世代でも安心して利用可能です。
また、月額料金にメンテナンス費用が含まれるプランを選ぶことで、車検やオイル交換などの手間を省けるのも大きなメリット。

小さい子にとって車のドアは危険がたくさん。電動スライドドア搭載の車種には、指挟み防止の「チャイルドロック」が付いているなど、安心要素がポイントです。
また、スライドドアは狭い駐車場に停めた際、隣の車にドアをぶつけてしまう心配も減っておすすめです。
車種・目的別 カーリース会社選びのまとめ
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| カーリース会社名 | 取扱メーカー数・車種 | 得意ジャンル | 特徴・強み | おすすめの利用タイプ |
|---|---|---|---|---|
![]() カーリースカルモくん | 国産ほぼ全車種+一部輸入車 | コンパクトカー・ミニバン | 契約満了後に車がもらえる/メンテナンス込みプランが充実 | ファミリー・街乗り派に最適 |
![]() クルカ | トヨタ・ホンダ・日産・スズキなど国産主要メーカー中心(人気車種に絞ったラインナップ) | コンパクトカー・SUV・ミニバン | 新車に特化した短期リース(1〜5年契約)/頭金・ボーナス払いなしの月額定額制/納車が早い即納車プランあり | 短期間で新車に乗りたい方、最新モデルに頻繁に乗り換えたい方、手続き簡単なカーリースを探している方におすすめ |
ニコノリ新車 | 国産主要メーカー中心 | 軽自動車・コンパクトカー | 低価格プランが豊富/店舗相談可 | 初めてカーリースを利用する方に◎ |
![]() KINTO | トヨタ車限定(全モデル対応) | ファミリーカー・ハイブリッド | 保険・税金すべて込み/最新安全装備対応 | 子育て世代・トヨタ車希望者向け |
![]() SOMPOで乗ーる | 国産全メーカー+一部輸入車(BMW・MINIなど) | SUV・EV・ハイブリッド車 | 保険・メンテ込みの総額プラン/EV対応 | アウトドア派・新車好きにおすすめ |
![]() リースナブル | トヨタ・ホンダ・スズキ・日産など国産全メーカー対応 | 軽自動車・コンパクトカー・ハイブリッド | 「頭金・ボーナス払いなし」の低価格プラン/月1万円台〜/走行距離制限なし(※プランによる)/車がもらえるプランあり | コスパ重視の単身者・通勤利用者・家計にやさしいリースを探す方におすすめ |
![]() ポチモ | トヨタ・日産・ホンダなど国産主要メーカー中心 | 軽自動車・コンパクトカー・ハイブリッド | 月額コミコミ定額制/契約中のプラン変更が可能/残価精算なしプランあり/電気自動車(EV)にも対応 | 家計管理を重視するファミリー・街乗り派におすすめ |
料金から選ぶ
カーリースを選ぶうえで、「料金」や「月額の安さ」も気になるポイントです。
同じ車種でも、契約年数・オプション・メンテナンス込みかどうかで支払額が大きく変わります。 ここでは、「希望車種を重視する人」「コスパを優先したい人」など、料金の考え方別におすすめのカーリース会社を紹介します。
①高くても希望車種に乗りたい
「せっかくリースするなら、妥協せずに好きな車に乗りたい」という方も多いでしょう。
たとえばSUVやハイブリッド、高級ミニバンなどは月額がやや高くなりますが、満足度も抜群です。
②希望車種の中でも安く抑えたい
「欲しい車種はあるけれど、なるべく月額を抑えたい」という方は、 契約期間を長くするか、メンテナンスを自分で行うプランを選ぶと費用を削減できます。
⓷月額1万円台で乗れるカーリースを探したい
「とにかく安くカーリースを始めたい」なら、軽自動車やコンパクトカー中心のプランが狙い目です。
料金で選ぶカーリース会社 比較表
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| カーリース会社名 | 該当タイプ | 特徴の概要 |
|---|---|---|
![]() カーリースカルモくん | ② 希望車種の中でも安く抑えたい | 長期契約で月額を抑えやすく、メンテナンス込みでコスパ良好。幅広い車種を網羅。 |
![]() クルカ | ① 高くても希望車種に乗りたい ② 希望車種の中でも安く抑えたい | 新車・短期リースが特徴。人気車種を早く乗りたい方や柔軟な契約を求める層に向く。 |
ニコノリ新車 | ③ 月額1万円台で乗れるカーリースを探したい | 軽自動車中心で月額1万円台プラン多数。短期・低コスト派に人気。 |
![]() KINTO | ① 高くても希望車種に乗りたい | トヨタ車中心、装備・安全性能を重視した新車リース。トヨタブランド志向に最適。 |
![]() SOMPOで乗ーる | ① 高くても希望車種に乗りたい | 高級車・輸入車の取扱いもあり、保険一体型プランなどプレミアム志向。 |
![]() リースナブル | ② 希望車種の中でも安く抑えたい ③ 月額1万円台で乗れるカーリースを探したい | コスパ重視プランが多く、軽自動車〜ミニバンまで対応。価格と内容のバランスが高評価。 |
![]() ポチモ | ② 希望車種の中でも安く抑えたい ③ 月額1万円台で乗れるカーリースを探したい | トヨタ・ホンダなど主要メーカーを扱い、短期〜長期プランに対応。月額を抑えつつ新車に乗りたい人に人気。 |
料金だけでなく「総コスト」で比較を
カーリースを料金だけで比較するのではなく、 「保険・メンテ・税金込みかどうか」を確認することが大切です。
安く見えても、オプションを足すと割高になる場合があります。「総額でいくら支払うか」を意識して、自分に合ったカーリース会社を選びましょう。
契約期間からカーリース会社を選ぶ
カーリースを検討するときに、月額料金や車種だけでなく「契約期間」も大切な比較ポイントです。
契約期間によって、月額の安さ・柔軟性・乗り換えやすさが大きく変わります。
ここでは、ライフスタイル別に「短期・中期・長期」でおすすめの選び方を紹介します。
①短期(1〜3年)で乗り換えたい人向け
「常に新しい車に乗りたい」「転勤やライフスタイルの変化に合わせて車を変えたい」そんな方には、短期契約に強いカーリース会社がおすすめです。
短期リースは契約期間が1〜3年と短く、契約満了後にすぐ次の新車に乗り換えられます。その代わりに、長期リースと比べて月額料金はやや高めになる傾向があります。
②中期(4〜6年)で安定的に使いたい人向け
「急なライフスタイルの変化は少ないけれど、ずっと同じ車は飽きるかも」という方には、4〜6年の中期リースがバランスの取れた選択です。
月額料金も比較的安く、最新車種にも乗れます。途中で解約する場合は違約金が発生する可能性があるため、生活の見通しが立っている人に向いています。
③ 長期(7年以上)でコスパ重視の人向け
「とにかく月額を安くしたい」「長く同じ車を乗りたい」という方には、7年以上の長期リースがおすすめです。
長期契約は月々の支払いが最も安く抑えられ、会社によっては契約満了後に車をもらえるプランもあります。
契約期間別カーリース会社比較表
以下は、主要7社の契約期間設定と柔軟性をまとめた比較表です。 「短期で乗り換えたい」「長く安く乗りたい」など、自分の目的に合わせて選びましょう。
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| カーリース会社 | 契約期間の目安 | 得意な期間タイプ | 契約期間の柔軟性 | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|---|
![]() カーリースカルモくん | 1〜11年 | 長期(柔軟) | 非常に高い | 1年単位で選べる。7年以上で「車がもらえる」プランあり。 |
![]() クルカ | 1〜5年 | 短期〜中期 | 高い | 短期リース中心。即納車や人気車種に強い。 |
ニコノリ新車 | 5年・9年 | 長期 | 低め(固定) | 基本は5年契約。9年も選択可。シンプル設計。 |
![]() KINTO | 3年・5年・7年 | 中期〜長期 | 中程度(固定期間) | トヨタ車中心、契約期間はパッケージ化。3年更新タイプもあり。 |
![]() SOMPOで乗ーる | 3〜7年 | 短期〜中期 | 中程度 | 保険込みリース。3年更新プランあり。 |
![]() リースナブル | 3〜9年 | 中期〜長期 | 中程度 | 期間選択の幅あり。価格重視層に人気。 |
![]() ポチモ | 3〜7年 | 中期 | 中程度 | 月額低め。5年プランが中心。 |
カーリースの利用実態は?独自アンケートで徹底調査
本調査は、カーリースを選んだ利用者が実際にどのような属性を持ち、どのようなライフスタイルを送っているのか、その実態を調査したものです。
利用者の属性や傾向を分析し、カーリース利用の実情を明確にすることで、導入を検討する方々にとっても具体的な判断材料として参考になることと思います。
アンケート調査概要
| 調査対象者 | カーリース利用経験者の男女100人 |
|---|---|
| 調査時期 | 2025年11月 |
| 調査地域 | 全国 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査媒体 | クラウドワークス |
カーリース利用者はどんな人が多い?


アンケートによると、カーリースを利用している人の年代は30代が39%、40代が31%と、30~40代が中心です。20代も14%と一定の割合を占めています。
また主な利用者としては、自分専用が62%と半数以上で、配偶者と共有する人が30%、家族全員で利用する人が16%という結果でした。
この結果から、カーリース利用者は「ライフスタイルに合わせて柔軟に車を使いたい層」が多いことがわかります。単身者や小規模家庭で、自分のライフスタイルに合った車を選びたい人に向いている傾向です。
利用期間はどれくらい?人気の車種はコンパクトカー

利用期間については、1年未満が32%、1年以上~3年未満が46%と、短期利用者が中心です。

車種別では、コンパクトカーが48%で最も人気です。自分専用の短期利用者には手軽で運転しやすいコンパクトカーが支持されています。一方、ミニバンは27%で、家族と共有するケースに多く、軽自動車や軽SUVは短距離移動や手軽な利用を目的に選ばれる傾向があります。
想像よりも身近な価格帯

カーリースの月額費用は「1万円〜2万円未満」「2万円〜4万円未満」がそれぞれ40%ずつを占め、あわせて全体の8割にのぼりました。1万円未満も13%おり、多くの人が“想像より手の届きやすい金額”でカーリースを利用していることが分かります。一方で「4万円〜6万円未満」は6%、「6万円以上」は1%と少数派でした。
車検・税金・メンテナンス込みでこの水準に収まるケースが多いことを踏まえると、「購入して維持費を払うより、定額で管理しやすい」というカーリースならではのメリットが、家計とのバランスを重視するユーザーに支持されていると言えます。
購入ではなくカーリースを選ぶ理由

多くのユーザーは最初からカーリース一択だったわけではありません。実際には、「新車購入を検討していた」が34.7%、「中古車購入を検討していた」が39.5%と、約7割が買う前提で検討をスタートしています。
一方で、「カーシェアサービスを検討していた」は16.1%、「カーリースのみを検討していた」は9.7%にとどまりました。
つまり、多くの人は当初、購入やカーシェアも含めて比較検討したうえで、最終的にカーリースを選んでいます。その決め手となったのが、月額費用の手軽さや、税金・車検・メンテナンスを含めた維持費の分かりやすさです。

カーリースを選ぶ理由として、月額費用の手軽さや維持費の簡便さが大きなポイントです。また、契約期間の柔軟さや車種の選択肢、手続きの簡単さなど、購入では得られない利便性を求める人が多いこともわかりました。
ライフスタイルに合わせて車を変えられる点や、突然の出費を抑えられる点も、カーリースの魅力として挙げられています。
所有経験がある人ほど、カーリースを選び始めている?


自家用車について見ると、カーリース利用者の約8割はこれまでにマイカーを所有した経験があります。「1年以上前に所有していた」が52%、「過去1年以内に所有していた」が12%、「リースと並行して所有中」も17%と、もともとは「買って乗る」が当たり前だったことが分かります。
一方で今後の意向では、「1年以内に個人所有を考えている」は18%にとどまり、「将来的に所有したい」49%に対し、「このままカーリースを利用したい」が33%という結果でした。
所有経験があるからこそ、購入時の初期費用や税金・車検・メンテナンスの負担を実感しており、そのうえで「必要な期間だけ、定額で乗れる」カーリースという選択肢の合理性が支持されていると言えるでしょう。
コストの明確化と管理のしやすさが決め手

カーリース利用時に重視されているのは、まず「料金が安いこと」という結果でした。続いて「自動車税・重量税など税金が料金に含まれていること」、「車検・メンテナンスなどのオプションが充実していること」が上位に入り、「毎月いくら払えばいいかが分かりやすいこと」が強く求められていることがわかります。
また、「乗ってみたい車種が豊富にあること」や「リース期間が短期から選べること」も一定のニーズがあり、家計への負担を抑えつつ、ライフスタイルや好みに合わせて柔軟に車を選びたい、というカーリースならではの価値観が浮き彫りになりました。
カーリース利用者の声
本項では、カーリース利用者へのアンケートで寄せられたコメントの一部をご紹介します。
ポジティブな意見
カーリースを利用してから「家計管理がしやすくなった」「車検や税金などの出費を気にしなくてよくなった」「行動範囲が広がり生活が便利になった」といった声が多数寄せられました。

またライフスタイルの変化に合わせて車を乗り換えるハードルが下がった。
後悔していることは今はありません。
50代:男性

定期的に交換するオイルやワイパー、エアコンフィルターなども毎月支払っている月額料金に含まれているので、咄嗟のお金がかからなくてストレスがなくなりました。
40代:男性

後悔している事は今のところありません。
40代:男性
特に日常の移動や買い物、子どもの送迎、通勤などで利便性が向上した点は多くの人が実感しています。
ネガティブな意見
一方で、「走行距離制限が気になる」「自由なカスタマイズができない」「総支払額が高く感じる」といった意見もあり、プラン選定には慎重さが求められるという課題も見えてきました。

30代:女性

走行距離に制限があるのでその分色々と行動範囲など気にしないといけなくなった。
40代:男性

40代:女性
今回のアンケートからは、「購入するよりも、家計管理のしやすさや維持費のわかりやすさを重視してカーリースを選ぶ人」が増えている実態が見えてきました。月額1〜4万円前後で税金・車検・メンテナンス込みという安心感に加え、ライフスタイルの変化に合わせて乗り換えやすい点も、大きなメリットと言えます。
大切なのは、「自分と家族の暮らしにフィットする選択」だということが分かります。
アンケートまとめ
今回のアンケートから、カーリース利用者の多くは30~40代を中心とした比較的若い世代で、自分専用として利用する人が半数以上を占めることがわかりました。
短期利用者が最も多く、利用車種はコンパクトカーが最多であることからも、ライフスタイルに合わせて柔軟に車を使いたい傾向が見られます。
カーリースは「手軽に車を利用したい」「ライフスタイルに合わせて柔軟に車を使いたい」層に特に適しているといえます。
カーリースおすすめ7社比較ランキング

本章ではカーリースのおすすめ7社をランキングにして紹介します。また、本サイトがどのようにカーリース会社を選定しているかについては、以下の通りです。
- カーリース各社の最新情報
- プランやオプションの充実度
- 「個人向け自動車リース取引に関する調査報告書」よりユーザーの声
カーリースには、会社ごとにさまざまな特徴があります。また、選ぶ際に重視すべきポイントもまとめていますので、ぜひご参考ください。
カーリースカルモくん
「カーリースカルモくん」は、東京証券取引所グロース市場に上場しているナイル株式会社が運営するカーリースサービスです。「カーリースカルモくん」には、次のような特徴があります。
- 最長11年契約で月額料金がお手軽
- オプションが充実、組み合わせも自由
- 取扱車種が豊富
- いつでもネットから申し込める
- 契約満了時に車がもらえるオプションがある
| 月額料金 | 14,030円~(11年132回、頭金・ボーナス払いなし) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 最短1年、最長11年まで1年単位 |
| 走行距離制限 | 契約期間が6年以下:月間平均1,500km、契約期間が7年以上:制限なし |
| 契約方式 | クローズエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | ほぼ全ての国内メーカー(リース対象外:電気自動車、ディーゼル車、福祉車両、外国車、レクサス) |
| 新車/中古取扱 | 新車・中古車 |
クルカ
「クルカ」は最低価格保証付きのカーリースサービスです。厳選した車種のみを取り扱っているため、選べるメーカーや車種は少なめですが、その分、希望する車が安くリースできる点が魅力です。
税金や車検などの諸費用がすべて含まれており、3年以内の短期リースなので、いつも新車に乗りたい方におすすめです。
「クルカ」の主な特徴は以下の通りです。
- 人気車種が業界最安値で乗れる
- 短期リース
- 自由解約型のプランがある
- いつでもネットから申し込める
- 車を返却する必要がある
| 月額料金 | 22,000円~(3年36回、頭金・ボーナス払いなし) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 3年 |
| 走行距離制限 | 基本走行距離:月1,000km(車種により走行距離オプション追加可能) |
| 契約方式 | クローズエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | トヨタ・レクサス・マツダ・三菱・スバル・ホンダ・スズキの一部車種 |
| 新車/中古取扱 | 新車 |
ニコノリ新車
「ニコノリ新車」は、販売実績の多さや即納車の豊富な取り扱い、提携整備工場の数が業界トップクラスであることが特徴のカーリースです。ニコノリ新車は、車両の残価をもとにしたうえで、さらに値引きを行い、月額料金を安く設定しています。
「ニコノリ」は全国のガソリンスタンドなどでサービスを利用できるため、ガソリンの割引が受けられる点も魅力のひとつです。ニコノリ新車の特徴には、以下のようなものがあります。
- 納期が早い
- 審査に通りやすい
- いつでもネットから申し込める
- ガソリン代の割引サービスがある
- メンテナンスがリース料に含まれる(オプションでメンテナンスの追加も可能)
| 月額料金 | 5,500円~(9年108回、ボーナス併用あり) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 1年以上~9年 |
| 走行距離制限 | 相談 |
| 契約方式 | オープンエンド方式、クローズエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | 国産全メーカー・全車種 |
| 新車/中古取扱 | 新車 ※ニコノリ中古車あり |
KINTO
「KINTO」は、トヨタ自動車が運営する定額制のサブスクリプションサービスです。
自動車メーカーが提供するカーリースの最大の魅力は、全国のメーカー販売店で契約の相談を受けたり、メンテナンスサービスを利用できたりする点です。加えて、KINTOは任意保険料も月々のリース料に含まれているため、万が一の際にも安心です。
「KINTO」の主な特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- 自動車メーカーのカーリース
- 解約金フリープランがある
- 契約者のみの特典がある
- 任意保険料が月額に含まれている
- オンライン相談も可能
| 月額料金 | 17,490円~(7年84回、ボーナス併用) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 初期費用フリープランの場合:3・5・7年、解約金フリープランの場合:3年のみ |
| 走行距離制限 | 3年契約(36ヶ月) 54,000km、5年契約(60ヶ月) 90,000km ※解約金フリープラン再契約1回目含む、7年契約(84ヶ月) 126,000km ※解約金フリープラン再契約2回目含む |
| 契約方式 | クローズエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | トヨタ・レクサスの一部車種 |
| 新車/中古取扱 | 新車・中古車 |
SOMPOで乗ーる
「SOMPOで乗ーる」は、SOMPOホールディングスとDeNAの強みを活かして、株式会社DeNA SOMPO Carlifeが運営するカーリースサービスです。
「SOMPOで乗ーる」は、日本マーケティングリサーチ機構が2021年2月から3月にかけて行ったブランドイメージ調査(カーリース部門)で、3つのNo.1を獲得しました。そのため、多くの方に選ばれているカーリースサービスとなっています。以下が「SOMPOで乗ーる」の主な特徴です。
- 契約満了時の選択肢が豊富
- 輸入車も利用可能
- メンテナンスプランを自由に選択できる
- 「Anyca(エニカ)」で自身がオーナーとしてクルマをシェアすることもできる
- 残価保証オプション(オープンエンド方式)あり
| 月額料金 | 13,640円~ ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 1年~9年まで1年単位 |
| 走行距離制限 | 月1,000km、1,500km、2,000km、3,000km |
| 契約方式 | オープンエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | 国産車・輸入車・EV(電気自動車)・水素自動車 メーカー問わず ※一部車種を除く |
| 新車/中古取扱 | 新車 |
リースナブル
「リースナブル」は、新車を月々6,600円からリースできる、業界でも特に安い料金設定のカーリースサービスです。
「リースナブル」では自社在庫を保有しているため、スピーディーな納車が可能です。また、『すべてのお客様にどこよりも安く新車をご提供する』というモットーのもと、月額料金も業界最安値を実現しています。以下に主な特徴を挙げます。
- 独自仕入れで月額料金が業界最安値
- 保証はディーラー購入時と同様
- 違約金なしで中途解約ができる
- いつでもネットから申し込める
- リース専用の任意保険がある
| 月額料金 | 6,600円~(5年60回、ボーナス併用) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 3年・5年・9年 |
| 走行距離制限 | 月750km ※9年プランは制限なし |
| 契約方式 | オープンエンド方式 |
| 法人契約 / 個人契約 | 可 / 可 |
| 車種の選択肢 | 国内メーカー車の一部車種 |
| 新車/中古取扱 | 新車・中古車 |
ポチモ
「ポチモ」は、出光興産が運営する新車・中古車のカーリースサービスです。ガソリンスタンド大手である出光興産ならではの、契約期間中にガソリンが割引になるサービスも魅力の一つです。
ガソリンの割引額は1リットルあたり7円で、家計にもやさしい設定です。また、契約満了時には「車をもらう」か「返却する」の2つの選択肢があり、シンプルな仕組みも特徴です。
- インターネット上でやりとりが完結
- 契約満了後必ず車がもらえる
- 走行距離が無制限
- 最寄りの出光でメンテナンスが受けられる
| 月額料金 | 17,600円~(9年108回、月々均等払い・頭金・ボーナス払いなし) ※2025年12月時点 |
|---|---|
| リース料金に含まれるもの |
|
| リース期間 | 新車:9年固定、中古車:2年・4年・6年・8年から選択 |
| 走行距離制限 | 無制限 |
| 契約方式 | 残価設定なし |
| 法人契約 / 個人契約 | 不可 / 可 |
| 車種の選択肢 | 国内メーカー車 ※一部車種を除く |
| 新車/中古取扱 | 新車・中古車 |
カーリースを利用するメリット

2018年に実施された公益社団法人リース事業協会自動車リース委員会の調査では、カーリースの利用率はわずか2.6%にとどまっています。一方で、同じ調査によれば、リースを利用していない人でも5割以上がカーリースの存在を知っています。
つまり、多くの人がカーリースの名前を知っているものの、まだ実際に利用していないことがわかります。カーリースのメリットを知れば、利用へのハードルが下がる可能性があります。では、カーリースを利用する主なメリットについてご紹介します。
- 頭金いらずで月々定額で新車に乗れる
- 家計管理がしやすい
- 自分に合ったプランが選べる
- 乗り換えやすい
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
1.頭金いらずで月々定額で新車に乗れる
カーリースでは、基本的に頭金を支払わず月々定額で好きな車に乗れます。頭金を用意しなくてよい理由として挙げられるのが、カーリースの仕組みです。

カーリースでは車両本体価格とあわせて、初期費用や期間中にかかる税金、メンテナンス費用などを契約月数で分割して支払います。このとき、車両本体価格は、本来の車両価格から、契約満了時の想定下取り額(残価)を差し引いた金額になります。ただし、残価は自動車ローンにおける「頭金」とは異なる概念なので、混同しないよう注意が必要です。
「残価」の仕組みにより、契約時には頭金などの大きな初期費用を支払う必要がなく、月々の定額料金で車に乗ることができるのは、カーリースの大きなメリットです。
2.家計管理がしやすい
カーリースを利用すると月々の車の出費が安定するため、家計管理がしやすくなります。また、車検費用やメンテナンス費用が月額料金に含まれている場合が多いので、予期せぬ出費の心配がありません。
リース会社によっては、メンテナンスをオプションとして選択する場合もあります。そのため、契約前に月額料金にどのような費用が含まれているかを必ず確認しましょう。
車を所有すると、駐車場代やガソリン代などさまざまな費用がかかります。カーリースの場合は、メンテナンス費用や税金について心配する必要がないのがメリットといえるでしょう。
3.自分に合ったプランが選べる
カーリースでは、契約期間や走行距離に合わせて、自分のニーズに合ったプランを選べます。
たとえば、月々の費用を少しでも抑えたい方には長期契約が向いています。一方、短い期間で新車に乗り換えたい方には、短期契約がおすすめです。
また、買い物や病院などの日常生活でしか車を使用しないのか、遠出する機会が年に複数回あるのかでは、月の走行距離が変わってきます。そのような、車の使用方法や走行距離によってプランを選択できるのもカーリースの魅力です。
自動車ローンのように固定の金利で決まるわけではなく、自分に合ったプランを選ぶことで月額料金を調整できるのも、カーリースのメリットです。
4.乗り換えやすい
カーリースを利用すると、リース期間が終了するたびに車を手軽に乗り換えることができます。
契約プランによって内容は異なりますが、カーリースでは一般的に契約満了時に次の3つの選択肢があります。
- 新たにリースを契約して、新しい車に乗り換える
- リース契約を延長して同じ車に乗り続ける
- 車を返却してリース契約を終了する
現金一括払いや自動車ローンで車を購入した場合、「飽きた」や「ライフスタイルが変わった」といった理由で簡単に車を乗り換えるのは難しいかもしれません。しかし、カーリースであれば、自分の好みやライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に車を乗り換えることができます。
また、リース会社によっては、契約終了時に設定された残価を支払うことで車を買い取ったり、車そのものを受け取れたりする場合もあります。
カーリースを利用するデメリット

カーリースは月々の定額料金で好きな車に乗ることができるサービスです。しかし、一部の人にとっては、次のようなデメリットが考えられます。
- 現金一括で購入するよりも総額で見ると高くなる可能性がある
- 走行距離や改造などに制限がある
- 解約金や追加費用が発生する場合がある
1.現金一括で購入するよりも総額で見ると高くなる可能性がある
カーリースの場合、月々の料金には利息や手数料などが含まれるため、現金で一括購入する場合よりも、支払総額が高くなることがあります。
カーリースにおいて、利息や手数料以外に月額料金に含まれる主な内容は以下の通りです。
- 車両本体の代金
- 諸費用
- 各種税金
- 自賠責保険
- 車検代金
- 消耗品交換や洗車などのメンテナンス
- 任意保険料
- 利息
- 手数料
カーリースの場合、上述したような費用が月々の料金に含まれているため、車に関する出費が一定になり、家計の管理がしやすくなります。ただし、月々の支払いには利息や手数料が含まれており、これらは現金で一括購入した場合には発生しません。
契約方法や期間によっては、利息や手数料の影響で、カーリースの総支払額が現金一括購入よりも高くなることもあります。
2.走行距離や改造などに制限がある
カーリースでは、走行距離に上限が設けられていることが多く、これを超えると追加料金がかかります。また、ドレスアップやカスタムが禁止されていることも多く、その場合は契約違反となる可能性があります。そのため、車を自分好みにアレンジして自由に使いたい方にとっては、これらの制限が不便に感じるかもしれません。
ただし、契約満了時に車を譲り受けられるオプションを利用すれば、原状回復が不要となる場合もあります。ただし、これらのオプションの有無や内容はリース会社ごとに異なるため、リース中でもマイカーに近い使い方を希望する方は、事前によく確認しておきましょう。
3.解約金や追加費用が発生する場合がある
カーリースでは契約期間中に解約すると多くの場合、解約金が必要になります。さらに、契約期間が終了した際にも、原状回復費用や走行距離の精算など、追加費用がかかることがあります。これらの費用は、車の必要性が急に変わる方にとって大きな負担となる可能性があります。
また、リース会社によっては、車を返却するときに差額の精算が発生することもあります。この差額精算が必要となるのは、カーリース契約の2種類の方式のうち、「オープンエンド方式」の場合です。
カーリースの契約方式についての詳細は、後ほど説明する「将来の「残価精算」で変わる契約方式」という項目をご覧ください。
カーリースの選び方のポイント5つ

つぎに、カーリース会社を選ぶ時のコツを詳しく解説します。
カーリース会社を選ぶ際には、月額料金の安さだけで判断するのは避けましょう。料金に含まれるサービス内容やサポート体制などもあわせて比較することが大切です。
ただし、比較表を見るだけでは、サービスごとの違いが分かりにくい場合もあります。そこで、次の5つのポイントに着目して比較してみてください。
- 月額料金と契約満了時にかかる費用
- 契約期間と走行距離
- 将来の「残価精算」で変わる契約方式(オープンエンド/クローズドエンド)
- 取り扱い車種とメンテナンス
- 契約満了時の選択肢
月額料金と契約満了時にかかる費用
同じ車種でも、リース会社ごとに月額料金が異なる場合があります。そのため、複数のリース会社で料金を比較することをおすすめします。
また、税金や保険料、整備費用など、月額料金にどのような費用が含まれているかを必ず確認しましょう。なお、車検やメンテナンス、任意保険などはリース会社によってはオプション扱いとなり、別途費用が発生する場合もあります。
さらに、契約満了時には走行距離の精算や原状回復費用など、追加で費用がかかることがあります。契約内容をよく確認し、ご自身のニーズに合ったプランを選ぶようにしましょう。
契約期間と走行距離
カーリースの契約期間は、短いもので1年、長いものでは11年など、さまざまな選択肢があります。自分の希望する期間に合ったプランが用意されているかどうかを事前に確認しておきましょう。
一般的に、契約期間が長いほど月々の支払い額は安くなる傾向があります。ただし、カーリースを途中で解約すると違約金がかかる場合があるため、結婚や転勤など、今後のライフステージの変化も考慮して契約期間を選ぶことが大切です。
また、ほとんどの場合、走行距離には上限が設けられています。ご自身のライフスタイルに合わせて、余裕のある走行距離のプランを選ぶようにしましょう。
将来の「残価精算」で変わる契約方式(オープンエンド/クローズドエンド)
カーリースを契約する際に最も重要となるのが、契約満了時に発生する可能性のある「残価精算」のリスクです。この残価精算の有無を決定づけるのが、カーリースの「契約方式」です。
カーリースの契約方式には、主に「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」の2種類が存在します。
1. クローズドエンド方式(残価精算なし、リスクはリース会社負担)
クローズドエンド方式は、契約時に車両の残存価値(残価)が契約者に公開されない方式です。
この方式の最大の特徴は、契約満了時に残価精算がないという点です。
- 仕組みとメリット:
契約満了時の車両の市場価格が、あらかじめ設定された残価を下回ってしまった場合でも、その差額(残価変動に伴うリスク)はリース会社側が負担します。 - 費用の傾向:
満了時の追加費用がかからないという安心感がある一方で、毎月のリース料金はオープンエンド方式よりも高くなる傾向があります。 - 向いている人:
出費の見通しを立てておきたい人や、契約満了時の追加費用リスクを避けたい人におすすめの契約形態です。 - 採用例:
カーリースカルモくんやKINTO、ENEOS新車のサブスク など、多くの会社で採用されています。法人契約においては、クローズドエンド方式が主流とされています。
2. オープンエンド方式(残価精算あり、月額料金は安い傾向)
オープンエンド方式は、契約時に車両の残価が契約者とカーリース会社の間で公開・決定される契約方式です。
- 仕組みとメリット:
契約時に残価が公開されるため、残価を高く設定すれば、その分月額料金を安く抑えられるメリットがあります。月額の負担を抑えたいという人にはこちらの契約形態がおすすめされます。 - 残価精算のリスク:
しかし、契約満了時の査定価格が設定残価を下回ってしまった場合、その差額を追加費用として契約者が支払う必要があります。逆に、残価が査定額を上回った場合は、返金される場合もあります。 - 採用例:
ニコノリ、SOMPOで乗ーる、リースナブル など、複数の会社で採用されています。SOMPOで乗ーるのように、残価保証オプションに加入することで、リース期間満了時にリセールバリューが下がっても精算の必要が生じないサービスも用意されています。
契約満了時の追加費用を避けるための注意点
カーリースの契約満了時には、契約方式に関わらず、追加費用が発生する可能性があります。
- 走行距離の超過:
カーリースには走行距離制限が設定されていることが多く、制限を超過した場合、距離によって追加料金が発生し、契約満了時に差額を清算することがあります。 - 原状回復費用:
カーリースでは、車両を返却する際に原状回復のルールがあるため、傷やへこみなどがあると修理費用が発生します。リース会社によっては、原状回復費用補償のメンテナンスパックを用意している場合もあるので、契約時に確認が必要です。
「後悔しない選び方のコツ」として、月額料金の安さだけでなく、契約満了時に追加費用が発生するリスク(残価精算、走行距離超過、原状回復費用)の有無を総合的に判断し、ご自身のライフプランに合った契約方式を選ぶことが大切です。
取り扱い車種とメンテナンス
カーリースを選ぶときは、自分が乗りたい車種を扱っているかどうかや、新車・中古車などの選択肢が豊富に用意されているかも、重要なポイントです。
たとえば、月々の支払い額を抑えたい場合は、中古車を取り扱っているリース会社を選ぶとよいでしょう。
また、メンテナンスサービスがオプションとして付いているかどうかにも注意しましょう。メンテナンス費用が月額料金に含まれている場合もあれば、別途費用がかかる場合もあります。どちらのプランが自身のニーズに合っているかを確認し、最適なものを選びましょう。
契約満了時の選択肢
契約満了時の選択肢の豊富さも、カーリースを選ぶ際のポイントとなります。契約者はリース契約満了後に車をどうするのか、以下のような選択肢から選ぶことになります。
- 新たにリースを契約して、新しい車に乗り換える
- リース契約を延長して同じ車に乗り続ける
- 車を返却してリース契約を終了する
- 残価を支払って買い取る
- 車をもらう
カーリースは、リース期間が終われば簡単に新しい車に乗り換えられる点が魅力です。さらに、最近では「車をもらえるプラン」を採用するリース会社も増えてきています。
カーリース会社を選ぶ際は、契約満了後に選べる選択肢が多いかどうかも重視するとよいでしょう。
カーリースの審査では何を見る?
カーリースを利用して車を運転するまでには、基本的に審査の申し込みと通過が必要です。現在、カーリースの申し込みはオンラインで完結することがほとんどですが、審査に対して不安を感じるユーザーも少なくありません。
カーリースの審査は、利用者が月額料金を滞りなく支払える「支払い能力」があるかどうかを確認するために実施されます。
審査で確認される基本的な情報
カーリースの審査において、基本的にチェックされる情報は以下の通りです。これらは、オートローンを組む際に実施される審査内容と類似しています。
- 年齢
- 年収
- 職業
- 住居(賃貸/持ち家など)
- 債務履歴
- 信用情報機関からの情報
審査基準は、収入の安定性や借り入れの有無、財産などが根拠となります。
オートローンとの違いと審査の通りやすさ
カーリースの審査は、金融機関などが行うオートローンの審査内容と同じようなものですが、カーローンの審査が通らなかった人でも、カーリースの審査には通ったケースがあるとされています。
その理由として、以下の点が挙げられます。
- 独自基準による審査: カーリース会社は、金融機関とは異なり、各社独自の基準で審査を行っているため、会社によって審査の通りやすさに多少の違いが出てきます。
- 支払額の絶対的な小ささ: カーリースは、ローンに比べて支払額が絶対的に小さくなるため、審査のハードルが低いともいわれています。
車種や契約期間などのプランによっても審査基準は変わってきます。
審査落ちのリスクと対策
審査に通らないケースとしては、単純に年収が低い、勤務期間が短い、持ち家ではない、未成年者であるといった要素が影響する場合があり得ます。
審査に落ちるリスクを減らし、通過率を高めるための対策は以下の通りです。
- 車両価格を抑える: 高すぎる車を望まないことが挙げられます。月額料金が安くなるサービスでは、リスクが低いと判定されるために審査に通りやすくなります(例:ニコノリなど)。
- 保証人(連帯保証人)をつける。
- プランを見直す: 審査基準は、車種や契約期間などのプランによって変わってくるため、リース期間を長く設定するなど、月額料金を抑えるプランを検討する。
また、「審査なし」で利用できるカーリースは基本的にはありませんが、「お試し審査」などのサービスを利用し、事前に審査通過の可能性を確認できる会社もあります(例:カーリースカルモくんは最短5分でわかるお試し審査を用意)。
審査に関する相談窓口
審査について不安や疑問がある場合は、各社とも問い合わせ窓口やコンシェルジュサービスなどが用意されているため、遠慮なく問い合わせてみましょう。
カーリースの利用方法

カーリースの利用方法にはいくつかの流れがあります。たとえば、ディーラーで対面契約をする場合もあれば、オンラインだけで契約が完結する場合もあります。

- リース会社のウェブサイトで乗りたい車種やグレード、オプションを選ぶ
- 見積りを確認する
- 審査を申し込む
- プランを決めて契約を交わす
- 納車
カーリースの契約前には、月々の支払い額やその内訳を必ず確認し、無理のない金額かどうかをよく考えて判断しましょう。また、契約時には途中で解約する際の条件や、契約が終わるときに選べる選択肢、さらに契約満了時に発生する費用についても、事前に確認しておくことが大切です。
オンラインでカーリース契約をする場合は、車の登録に必要な書類を自分で準備しなければなりません。もし書類作成に十分な時間が取れない方や、作成方法に不安がある方は、行政書士に依頼することも検討できます。
【レビュー】編集部が実際にカーリースを申し込んでみました!
実際にクラベル編集部のスタッフがカーリースを申し込んでみました。

基本的に街乗りメインですが、たまに遠出もしたいです!
WEB申込から仮審査まで
1.WEB申込
カルモくんにはネット割という制度があります。月々の支払からネット割が適用され、最大49,500円の割引になるので、ぜひ利用しましょう。


ここでは車体色やナビ・ETCなどのオプションは聞かれません。



とくに難しい印象はまったくありません。


申込内容の詳細が書かれたメールがありました。
ボディカラーやオプションも申し込んでいるように見えますが、これまでの画面では選択する場所はなく仮審査通過後に選ぶそうです。
ネット割が適用されていることもしっかり確認できますね。
2.仮審査と電話連絡
WEBからの申込は、同時に仮審査の申込になっています。
申し込み後、5時間ほどで電話が来ました。

商談(20~30分程度)の日程調整を頼まれました。
その場で調整が難しいと伝えたら、LINE登録を勧められました。
電話先で確認されたのは以下のとおりです。
- 本人確認(名前・電話番号・生年月日)
- 免許証所持の確認
- 個人の口座を持っているかの確認
- 1年未満の利用ではないかの確認
- 納車までの希望期間の確認
- 希望の車種の確認
- 審査申し込みの理由確認

燃費の良い車を希望している旨と合わせて伝えました。
あまり長く電話はできなかったので、その後はLINEに。
できるだけ電話を切りたくない印象でした笑


先ほどの申込データと連携するようです。
個人的には記録として残るので、LINEはおすすめです。


中古車とはいえ、条件・状態によっては良いものもあるので
自分の利用目的と照らし合わせて考えるのが良さそうです。
3台の提案を受けましたが、車体カラーは全部希望のホワイトです。
このあと、すぐには返信できなかったのですが、とくに催促の電話や追加LINEが来ることもなく、追い立てられるような印象は受けませんでした。

また、希望車種が無かったり、車選びに悩んだまま申込を始めたりしても、担当の方が親身になって相談に乗ってくれ、提案をしてくれるので助かりました。
車種に詳しくなくても、車体のカラーや装備などからおすすめしてもらえるので、安心です。
カーリースがおすすめの人

カーリースがおすすめな人の特徴として、主に以下のようなものが挙げられます。
- 初期費用をおさえたい人
- 毎月の車の出費を安定させたい人
- 車を気軽に所有したい人
- 定期的に新車に乗り換えたい人
- カスタムに興味がなくそのまま車に乗る人
- 車検やメンテナンスが面倒だと感じる人
- 経費で車に乗りたい人
カーリースは、車がほしいけど初期費用をおさえたい人におすすめです。また、月々の出費を安定させたい人にもぴったりのサービスといえるでしょう。
さらに、新車へ一定期間ごとに乗り換えたいと考えている方や、車にかかる費用を経費として計上したい方にもおすすめです。
カーリースがおすすめでない人

カーリースがおすすめでない人の特徴は以下の通りです。
- 自己資金に余裕のある人
- 長距離移動が多い人
- 自由に車をカスタムしたい人
- 急に新しい車に乗り換えたくなる人
- 長く同じ車に乗り続けたい人
- 車を自分のものとして所有したい人
- 解約金や原状回復費用などが用意できない人
カーリースでは多くの場合、走行距離や車の改造に制限が設けられています。そのため、長距離の移動を頻繁に行う人や、車のカスタマイズを楽しみたい人には適していません。
また、リース期間中は車の所有権がカーリース会社にあるため、「自分の車を所有している」という感覚を重視する人には不向きです。
カーリースに関するよくある質問
カーリースとは何ですか?
カーリースとは、専門業者がユーザーの代わりに車(car)を購入し、契約期間中、月々定額の料金でユーザーに貸し出す(lease)サービスです。これは「車のサブスクリプション(サブスク)」と呼ばれることもあり、意味は基本的にカーリースと同じです。
- 月々定額の料金:
月額料金には、車両代金、各種税金(自動車税、重量税、環境性能割など)、および自賠責保険(強制保険)といった諸費用が含まれていることがほとんどです。これにより、購入時に必要な比較的大きな初期出費が伴いません。 - 初期費用が安い/頭金なし:
頭金などの初期費用なしで、月額料金のみで利用開始できるプランが多いです。 - 契約期間:
中長期間物を借りる取引であり、「レンタル」が短期間の契約を指すのに対し、カーリースは3年~7年といった中長期の契約が主流です。 - 契約満了時:
契約期間終了後は、原則として車を返却することが前提となりますが、プランによっては再契約や、買い取り、そのまま車をもらえるオプションもあります。
カーリースと購入の違いは?
カーリース(サブスク)と、カーローン(購入)やカーシェアは、車の利用方法においてそれぞれ明確な違いがあります。
※アイコンやバーが表示されている場合、横にスライドできます。
| 比較項目 | カーリース | カーローン(購入) | カーシェア |
|---|---|---|---|
| 所有権 | 専門業者(リース会社)にある | 支払い後にユーザーに自己所有権がある | 業者にあり、車を共有する |
| 初期費用 | 頭金などの初期費用なしで開始できることが多い | 車両価格の2~3割が頭金として必要になることが多い | 会員登録費用など |
| 月々の支払い | 税金や保険料、整備費用などを含む定額 | 車両代と手数料を合わせた月賦払い | 「使った分だけ」支払う(短時間利用向け) |
| 手続きの煩雑さ | リース会社が税金や保険などの諸手続きを代行してくれるため、手間がかからない | 納税や整備など、ユーザー自身で多くの手続きが必要となる | 会員登録が必要だが、短時間利用は手軽 |
| 中途解約 | 原則として不可(違約金が発生) | ローン完済前の車両売却は不可 | 必要に応じて一時的に借りる |
| 向いている人 | 初期費用を抑えたい人、毎月の出費を一定にしたい人、手軽に新車に乗り換えたい人 | 最終的に車を所有したい人、長く乗り続けたい人 | 短時間の利用や、乗る頻度が低い人 |
カーリースは、費用を平準化し家計管理がしやすいというメリットや、わずらわしい手続きから解放されるメリットがあります。
カーリースのデメリットはありますか?
カーリースには、主に以下の3つの注意点(デメリット)があります。ただし、最近ではこれらのデメリットを解消するオプションプランも増えています。
走行距離の制限がある
- 多くのカーリースでは、契約満了後に車を返却する前提のため、月間走行距離に上限(月1,000~1,500km程度が目安)が設定されています。
- 制限距離を超過した場合、追加料金が発生し、契約満了時に差額を清算する必要があります。
- ただし、契約満了後に車がもらえるプラン(例:ポチモ、カーリースカルモくんの7年以上の契約など)では、走行距離が無制限になることが多いです。
中途解約ができない(違約金が発生する)
- 原則として、契約期間中に解約すると違約金が発生します。事故による全損や故障で強制解約となった場合でも、中途解約とみなされ違約金が自己負担となるケースもあります。
- しかし、「解約金フリープラン」(KINTOなど)や、「中途解約オプション」(SOMPOで乗ーるなど)など、中途解約金が発生しないプランを用意している会社もあります。引越しや海外転勤、免許返納などのやむを得ない事情で解約が可能なプランもあります。
改造やカスタムに制限がある
- カーリースでは、返却時に原状回復が求められるため、車を自分好みにアレンジしたりカスタムしたりすることが禁止されている場合が多いです。
- ただし、契約満了時に車をもらえるプランに加入すれば、ドレスアップやペット乗車などが可能となるなど、制約が少なくなるケースがあります。
カーリースの任意保険はどうすべきですか?
カーリースの月額料金には、自賠責保険(加入義務あり)が含まれていることがほとんどですが、任意保険は自身で加入することが多い点に注意が必要です。しかし、カーリース会社の中には、任意保険を月額料金に含めるオプションプランを用意している会社もあります。
任意保険の必要性とリスク
カーリースは原則として中途解約ができません。もし車が事故などで走行不能となり強制解約となった場合、中途解約とみなされ違約金が発生するケースがあり、これは通常自己負担となります。
また、カーリースは返却時に原状回復が求められます。万が一の事故に備えるため、任意保険(賠償責任保険、損害保険、車両保険)の加入が強く推奨されています。強制加入の自賠責保険では、補償額・補償範囲が不十分であるため、自動車保険(任意保険)への加入が推奨されます。
任意保険の組み込みが可能な主なサービス
カーリース会社によっては、月額料金に任意保険が含まれていたり、カーリースに適した特約プランが用意されていたりします。
オプションで任意保険を選ぶ際は、それまでの保険の等級を引き継ぐことが可能か、リースカーの特約プランがあるかなど、ご自身にとって必要なプランを選定するために、カーリース会社に詳細を確認しましょう。
個人でもカーリースを契約できますか?
はい、できます。カーリースサービスは主に法人向けとして始まった経緯がありますが、近年では個人向けカーリース(マイカーリース)が注目を浴びており、利用者が増加しています。
- 法人・個人事業主のメリット:
カーリースの料金は、車両代金や諸費用、税金なども含めて毎月の経費として計上できるため、経理処理が簡単になるという大きなメリットがあります。 - 法人対応:
多くのカーリース会社が法人契約に対応しています。例えば、ニコノリ、リースナブル、SOMPOで乗ーる、クルカ、KINTOなど、多くの会社が法人での利用を可能にしています。 - 審査について:
個人・法人を問わず、カーリース契約には審査が必要です。ただし、カーリースはローンと比べて月々の支払額が小さくなるため、ローンの審査に通らなかった人でも通るケースがあるといわれています。
どのカーリース会社を選べば良いですか?
カーリース会社やプランは多種多様であり、ご自身のライフプランやニーズに合わせて比較・検討することが最も重要です。 カーリース会社を選ぶ際の主なポイントは以下の4点です。
1. 月額料金とトータルコストの確認
- 月額料金に何が含まれているか(車両代金、税金、自賠責保険料、任意保険、メンテナンス費、車検費用など)を細かく確認しましょう。
- 任意保険や車検費用はオプション扱いが多いので注意が必要です。例として、KINTOは任意保険や車検費用(5・7年契約)が月額料金に最初から含まれており、SOMPOで乗ーるは任意保険料込みの料金設定が可能です。
- ボーナス払いを併用すると月額料金は抑えられますが、トータルコストを把握することが重要です。
2. リース期間と中途解約の条件
- 契約期間(3年・5年・7年など)が長いほど月額料金は安くなる傾向がありますが、中途解約時には違約金が発生するため、ライフステージの変化を考慮して期間を選びましょう。
- 1年から11年まで1年単位で契約期間が選べるカーリースカルモくんや、契約途中での乗り換えや解約が可能なプラン(SOMPOで乗ーる、リースナブルなど)も検討できます。
3. 走行距離制限の有無
- 月間の走行距離上限(例:月1,500km)を超過すると追加料金が発生します。走行距離が多い場合は、制限のないプラン(例:ポチモなど)や、走った分だけ支払うプラン(例:エンキロ)を選ぶとよいでしょう。
4. 取り扱い車種と契約満了時の選択肢
- 希望する車種や、新車・中古車、国産車・輸入車の取り扱いがあるかを確認します。特に輸入車や幅広い車種を希望する場合はSOMPOで乗ーる、メーカーにこだわりがない場合はニコノリやカーリースカルモくんが選択肢になります。
- 契約満了時に「車をもらえる」プランがあるかどうかも大きな選択肢の一つです。
特に料金面では、「SOMPOで乗ーる」「ニコノリ」「KINTO」が安価であり、それぞれ車種の豊富さや保険の充実度などに強みがあるため、比較検討の候補として推奨されています。
カーリースは比較して自分に合ったものを選ぼう

あなたに合ったカーリース会社を見つけるには、各社のサービス内容を比較検討することが大切です。
カーリースは、契約期間が長くなるほど月額料金が安くなる傾向があります。しかし、ライフスタイルの変化や車のトレンドの変化によって、途中で車を乗り換えたくなる場合も考えられます。そのため、契約期間だけでなく、中途解約が可能かどうかや、契約満了時にどのような選択肢があるかなども含めて、長期的な視点で検討することをおすすめします。
さまざまな観点から複数のリース会社を比較し、あなたに最適なカーリースを選んでみましょう。







